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春から就職。伝えられなかった気持ちを写真展に

新美 早紀

新美 早紀

2018年1月25日

春から就職。伝えられなかった気持ちを写真展に

3月24日に4月から社会人となる大学卒業生から親御さんへ感謝を伝える写真展を開催しました。会場には、株式会社パラドックスにご協力いただき、生きること、働くことを本気で楽しみたい学生や若手社会人のためのスペースVisions LOUNGEをお借りしました。

今まで伝えられなかった言葉を写真展に

今回の依頼者は大学卒業生の友美さん。

両親へ卒業して家を離れる今、伝えたいことがあると写真展を依頼してくれました。

友美さんは両親との関係が大学生になるまで、正直良くはなかったと言います。

昔からお母さんとは喧嘩が絶えず、仕事が好きなお父さんは毎日朝まで仕事をして帰るため、なかなか会えず、

そんなご両親へ不満を感じることも多くあったそう。

しかし、昨年、おばあちゃんが亡くなり、突然の出来事に、当たり前の日常は当たり前でないことを実感しました。

「もし、今自分の両親がいなくなったら、ちゃんと気持ちを伝えていないこと、きっと後悔するだろう。」そう思った時に、両親へちゃんと気持ちを伝えないとと思ったそうです。

昔は親だから、子だからという理由でお互いへの期待が悪い方向へ向いてしまっていたけれど、大学生になって、親も自分も一人の人であり、お互いが親子の関係性に頼りすぎていたことに気づいたと言います。

卒業をして上京するにあたり、初めて家を出る友美さん。

なかなか会えなくなる両親へ今、ちゃんと伝えておきたいこと、今まで伝えられなかったことを伝える決意をしました。

思い切って伝えた言葉

正直な気持ちを伝えたり、感謝を伝えたりするのはこの日が初めて。

写真展を行う前の友美さんはとても緊張していました。

会場へご両親が到着。

なかなか言えなかった気持ちを一つ一つ一生懸命形にした友美さんの感謝の言葉が写真とともに飾られていました。

思いがけないプレゼントに驚きながらも

じっくりと1枚1枚の写真を眺めるお二人。

最後は友美さんから今の気持ちが添えられていました。

そして写真を見終わったお二人の元へ友美さんが登場。

時間をかけて、改めて、今までの思いを自分の言葉で伝えました。

「私のことを嫌いにならないでくれてありがとう。」

どんなにひどいことを言っても、絶対に友美さんのことを信じ愛し続けたご両親。

思い切ってその一言を伝えた友美さんの目には思わず涙が溢れました。

そして、友美さんが卒業する節目にプレゼントしようと思っていた家族全員の似顔絵をプレゼントしました。

この日初めて自分の言葉でご両親へ感謝を伝えた友美さん。

きっと友美さんにとっても、家族にとっても大きな一歩の日になったのではないでしょうか。

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