シングルマザーの母へ新成人の娘からおくる写真展
今回は1月12日に神戸三ノ宮ギャラリーにて行われたおくりもの写真展for新成人の様子をお伝えします。
女手一つで育ててくれたお母さんへの感謝を言葉に
今回の依頼者は成人式を控えた美愛さん。
女手一つで育ててくれたシングルマザーのお母さまへ感謝を伝えたいと依頼してくださいました。
美愛さんが小学生の頃、親御さんが離婚され、子供三人を女手一つで一生懸命育ててくれたお母さま。
三人兄弟の末っ子である美愛さんが巣立つこの節目は、お母さまとしても子育ての一区切りの節目の年でした。
思い返せば、ずっと一緒に住んでいることもあり、お母さまへ直接気持ちや感謝を伝えたことはなかったそうです。
今回は成人という大きな節目だからこそ絶対に伝えたいという大きな想いを持って、写真展を行うことを決意しました。
伝えられなかった想いを言葉に
気持ちを言葉にするのが苦手という美愛さん。インタビューの中で、一つずつお母さまへの感謝に想いを巡らせていき、なかなか言葉にできなかった美愛さんの心の中の気持ちを言葉にしていきました。
写真展のタイトルは、
「20歳の私からおくる言葉展」
美愛さんはインタビューで少しずつ形となったお母さまへの感謝を自分の言葉にすることを目標にお母さまへ伝えたいメッセージを書き出していきました。
美愛さんの感謝がたくさん詰まった空間へ
当日、ランチに行こうとお母さまを連れ出した美愛さん。
ギャラリーに入ると、壁一面に飾られた懐かしい大切な写真に気づき、思わず涙が溢れるお母さま。
大切な写真の間間には、美愛さんが心を込めて書いた、お母さまへの20年間の感謝の言葉が。
美愛さんの言葉がお母さまの心の中へと入っていきます。
最後は、三人兄弟の小さい頃と今の写真と、
美愛さんが一番伝えたかった「20年間育ててくれてありがとう」という文字が。
母から娘へ、娘から母へ、お互いへの愛
写真展を見終わったお母さまの元へ美愛さんがお花を持って登場しました。
美愛さんを見つけ、駆け寄り思わずぎゅっと娘を抱きしめるお母さま。
「20年間元気で素直に育ってくれて本当にありがとう。」
お母さまの愛のこもった言葉に、美愛さんも涙が溢れます。
そして、最後は美愛さんからお母さんへお手紙のプレゼント。
「子供たちみんな成人したから、これからはママの好きなことをして人生を歩んでね。」
子育ての一番大変な時期を女手一つで育てたお母さま。
20年間のありがとうと、お疲れ様を美愛さんの言葉で伝えたお手紙でした。
なんども、「生きててよかった、感無量よ。」と目を潤ませながら写真と言葉を見返すお母さま。
今までの日常は、お母さまの苦労や努力があったからこそなんだと感じ、感謝を伝えた美愛さん。
本当に素敵な親子でした。
編集後記
美愛さんを見つけて思わず駆け寄って抱きしめたお母さま。その姿に、お母さまの愛の深さを感じ、カメラを回していた私も思わず涙していまいました。
普段一緒にいると、どれだけ大きな愛をもらっているのかなかなか気づかないもの。
だからこそ、大切な日には、立ち止まって、誰かのことを考える時間が大切なんだと感じました。