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結婚の節目におくる、私が見ていた家族の景色展

新美 早紀

新美 早紀

2019年2月10日

結婚の節目におくる、私が見ていた家族の景色展

結婚式で伝えきれなかった想いを写真展に込めて

今回の依頼者は最近ご結婚をされた娘様。親御さんへ写真展をおくりました。

結婚式の時、親御さんへ感謝のお手紙を読みましたが、ゲストもたくさんいる中での空間だったので、100%気持ちを伝えきれなかったと言います。

今回は親御さんと娘さん三人だけの空間で、娘さんが心から伝えたいことを写真展を通して形にすることにしました。

どんなことにも挑戦ができたのは、背中を押してくれる家族がいたから

依頼者の娘さんは、地元の神戸で、四人家族で育ちました。

お父さんは技術職のお仕事をされていて、なんでも自分でできるようにと、自分の意思で挑戦することを大切にしてくれました。

お母さんは家庭も仕事も一生懸命頑張る、頑張り屋さんで絶対に弱音を吐かない人でした。

そんな二人はどんなことも娘たちがやりたいと言ったことをそっと背中を押していました。

ドイツへ留学し、東京へ就職し、新しい挑戦をする度に家を離れる機会がたくさんありました。

でも、帰ってくる家には、いつも娘さんのことを静かに応援する親御さんが待っていました。

帰ってくる場所がある、応援して待っていてくれるから、何度もいってきますとまた新しい挑戦ができる。

結婚という新しい旅立ちも、温かく見守ってくれました。

娘さんから見えていた家族の景色

インタビューをする中で、改めて親御さんが自然としてくれていたこと娘さんの中で蘇ってきました。

親御さんの中で当たり前のように注いでいた愛情は、娘さんの中では大きな力となり、そして、こんな家庭を作りたいという憧れになっていました。

写真は、私の見ていた家族の景色、というテーマで娘さんから見えていた家族の景色、親御さんから感じていたことをメッセージにしていただきました。

そして、メッセージとともに、家族の大切な写真を飾ることにしました。

親御さんが写真展の会場へ

当日、ご飯を食べようと誘われギャラリーのある場所へやってきた親御さん。

会場に入ると、最初に目に入ってきたのは写真展の看板《私の見ていた家族の景色展》

一つ一つの写真をゆっくりじっくり見ながら、懐かしい写真に想いを馳せていました。

二人で、「こんなことも覚えてたんだね。」「これ懐かしい写真だね」と二人で家族の今までを振り返りながらお話しされていました。

そして、最後にはお父様、お母様へそれぞれのメッセージ。

ラストは結婚式での写真とともに、こんなメッセージをおくりました。

娘さんから、家族へプレゼント

写真を見終わると娘さんに会場に入っていただき、改めて、想いを伝えていただきました。

そして親御さんへあるプレゼントをおくりました。

いつも家族で囲んでいた食卓。日常の風景だけれど、娘さんにとっては、ずっと心に残っている家族の大切な景色。その家族の風景を家族が増えてもずっと大切にしていきたいと、これから家族が帰ってきたときにみんなで食卓を囲めるように、家族と、旦那さん、お姉さん家族の分の箸置きをプレゼントしました。

あと二つくらいは増やさんとね。と嬉しそうなお母さん。

きっとどんどん家族が増えて今まで以上に食卓が賑やかになるのだろうと考えたら、これからがとても楽しみですね。

編集後記

結婚は想いを伝える大切な人生の節目。この大切な節目に湧き上がる家族への気持ちは、きっと、日常よりもより深くて大きいものだと思います。

でも、伝えるのは結婚式だけじゃないといけないなんて限らない。たくさんの時間を使って何回でもこの節目の気持ちを精一杯大切に伝えることが大事なんだと今回の写真展で教えてもらいました。

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